僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「マー君って、
 真っ白なタキシードも似合うよね?」



「俺を褒めんじゃねえよ。
 気色悪りぃから」



「本当はマー君。照れてるくせに」



「本番前に、キモイこと言ってんじゃねえよ」



 僕とマー君のテンションが
 普段通りに戻ったころ。


「本番前の緊張感、
 あんたたちには無いわけ?」


 艶っぽさを含んだ声が、
 僕たちの前に降り注いだ。



 ハッとなり、
 マー君と同じタイミングで顔を上げる。



 そこには、色っぽい美女怪人が、
 僕たちを見おろし、ニヤケていた。
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