僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 考えた。


 地獄からはい出てきたような
 女怪人に睨まれながら、
 必死に考えた。



「マネージャーに……
 お願いしたいことが……」




 『そんなことできるか!』

 そう、怒鳴られることを覚悟して、
 僕はマネージャーに
 あることをお願いした。



 伝え終わって。

 罵声が突き刺さる心を守るように、
 目をつぶり
 胸の前に、手のひらを置いてみたけど。


 あれ?
 罵声の矢なんて、一本も飛んでこない。



 恐る恐る目を開けると

 そこには、
 女神様みたいに穏やかに微笑む
 マネージャーがいた。



「私と同じことを思いつくなんて。
 春輝も、男らしいとこあるじゃない」



 え?
 褒められた?

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