僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
 
「みゅうみゅう、来て」



 私にしか聞こえないような
 小さな声に、
 ビクンと反応した、心臓。



 大好きな声に、体中の温度が、
 ジリジリと上がっていくのがわかる。



 熱に浮かされたように
 頭がふらふらしはじめ、
 脳が働かなくなってた。


 
 そんな私の手を、春輝くんは掴み、
 人質を助けるように
 引っ張っていく。
 


 私はただ
 足を動かすことしかできない。



 春輝くんは私を、
 お客さんから見えないステージ袖に
 連れてきてくれた。


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