僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
私は隣に座る春輝くんの顔を見て
微笑んだ。
「春輝先生。
カッコいいヒーローになれるように
ご指導お願いします」
「わぁ。
今のキュンってきた」
えぇぇぇ?
私の発言。
胸キュンポイントなんてなかったよね?
「みゅうみゅう、
もう一回言って!」
「え?」
「だから、春輝先生って。お願い」
フフフ。
先生って呼ばれるのが
そんなに嬉しいのかな?
春輝くんって
子供みたいでかわいい。
「春輝先生!」
語尾を跳ね上げてみた。
春輝くんは
ご満悦のにんまり笑顔。
くぅ……
春輝くんの笑顔。
サイコーすぎて
私の心の奥の奥の奥まで
しみわたっていく。
「みゅうみゅう
明日からも朝のこの時間に
言霊神社に来れる?
アクションの練習、始めよう」
来るよ!!
春輝くんの笑顔を見るためなら。
傘を突き破るほどの雹が降っていても。
赤点確実の古文のテスト直前でも。
100段の石段を登って
毎日来ちゃうんだから!!
「うん。絶対に来るね」