Fate×Love~大切な愛と命~
夜、愛梨は杏梨に呼びだされた―――

「どうしたの?こんな時間に…」

『…ねがぃ…』

「??何??」

『お願い!!お願いだから、愛斗を譲って…
私には、愛斗しかいないの!!
愛梨は、色んなモノ持ってるでしょ?!
頭脳、容姿、体力…
これ以上、私から何か奪う必要ないじゃない!!』

「…この猫かぶり女。
ハハハ、何?
私が、努力なしでここまで生きてきたとでも?
あなたが寝てる間、私はずっと勉強していた。
あなたが―――ッ
何の努力もしなかったくせに…
確かにね。
愛斗がいれば、今とは違う確かな地位がもらえるもんね。」

今とは違う―――

私は、そこに力をいれた。

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