Fate×Love~大切な愛と命~
『どーゆう意味?
地位?私は、今の宝条本家長女の肩書きだけで大満足よ?』

「宝条本家、ねぇ…―」
愛梨はそういって、不気味に笑った。

『何よ?!』

「図々しいわね。

木下さん?」

木下―――

それは、母の旧姓だ。

私がこの名前をだしたということは、私達家族はもう、元には戻らない…
そう考えていた。

『ッ?!』

「アハハ♪

この事を知った、私の気持ち分かる?!

ずっと、一番大事だった姉に裏切られた気持ち!!」

『ハハハ…バレてたんだ。
じゃあ、言わせて。
私だって…

私だって、中1の時に聞いたの!!

一番大切だった妹とは、住む世界が違う――そう分かったときの気持ち分かる?!』

二人の過去―――

それは、どう足掻いても変えることはできなかった…
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