星空の下でキミを待つ
4月
(ドキドキ…)プレッシャーのような焦りからか緊張を覚えた。鼓動のリズムと呼吸を合わせ気分を落ち着かせようとする。
そして、自宅から一歩踏み出し町の青空を見上げた。

町はこんなにも広いのにふと”孤独”という言葉が頭に浮かんだ。

「本当に私にお似合いの言葉ね」

寂しいはずなのに私はまた思い出してしまった。

「私の事を誰も知らない町へ行きたいな。」

そう呟いて自宅の側に咲いている一輪の花をそっと抱え見とれていた。季節は春。

4月から私は高校生だ。
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