意地悪執事はお嬢様を独占したい
そう言うと一条ははぁっとため息をついた。
「ほんとはこんな形で渡したくなかったのに……」
とぼそっと一条が呟く。
一条の手が私の首に回ったかと思うと首にヒヤッとした冷たいものが。
……え、なに?
そう思い首元を触ると、ネックレスのようなものが。
顔を下げてそのネックレスを見ると、綺麗な小さな宝石が輝いていた。
なに、これ。
「千結様、もうすぐ誕生日なので、桃井にプレゼント選び手伝ってもらっただけですよ。」
「……え?」
「少し早いけど、お誕生日おめでとうございます」