暗闇の先に…

ーー22時30分

さすがに もぅ寝てるだろうと思い、解散する事にした


「ゴメンね、二人とも。こんなに遅くまで付き合わせちゃって」


「気にすんな」


「そーだよ!私達に出来る事あったら言ってね、友達じゃん!」


「でも本当に送らなくていいのか?」


「うん、平気!近いし。ツッチーは穂乃華を送ってあげてよ。じゃ、またね」


「ばいばい、また連絡するね」


「じゃーな」


二人に別れを告げ、ゆっくりと歩き出す


恐る恐る携帯を開くと、着信履歴が『義父』で全て埋まっていた


ただならぬ恐怖が私を襲う
震える身体を引き摺りながら家へ向かう


穂乃華やツッチーに事情を話す訳にはいかなくて、だから助けを求める事も出来ない

< 13 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop