暗闇の先に…
ーー22時30分
さすがに もぅ寝てるだろうと思い、解散する事にした
「ゴメンね、二人とも。こんなに遅くまで付き合わせちゃって」
「気にすんな」
「そーだよ!私達に出来る事あったら言ってね、友達じゃん!」
「でも本当に送らなくていいのか?」
「うん、平気!近いし。ツッチーは穂乃華を送ってあげてよ。じゃ、またね」
「ばいばい、また連絡するね」
「じゃーな」
二人に別れを告げ、ゆっくりと歩き出す
恐る恐る携帯を開くと、着信履歴が『義父』で全て埋まっていた
ただならぬ恐怖が私を襲う
震える身体を引き摺りながら家へ向かう
穂乃華やツッチーに事情を話す訳にはいかなくて、だから助けを求める事も出来ない