暗闇の先に…
ゆっくりと身体を起こし、服を雑に着て風呂場へ向かう
私の汚い身体が鏡に映る
昨日のアザの上に、また新しいアザ
この身体は時間が経っても治る事を知らず、色んな意味で常に傷だらけ
ゴシゴシと血が滲むほど身体を綺麗に洗うけど、汚れが落ちないのは何故だろう……
ボロボロと涙が頬を伝う
部屋に戻っても止まる事を知らない涙をそのままにした
ーーーー『お前は俺から逃げられねぇんだよ。残念だったな』
義父の言葉がグルグルと頭の中で繰り返される
このまま、ずっとこの生活が続くの……?
私は逃げる事も、助けを呼ぶ事も出来ずに生き続けなきゃダメなのかな…
そんな事を考えると死んだ方が楽だとさえ思えた
ーーーー『ゴメンね、弱いお母さんを許してね…彩夢、あなたは私の宝物よ。だからどんな事があっても生き抜いて』
遠い記憶のお母さんの言葉がフッと頭によぎる
ーーーーお母さん…