子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
「社長、荷物は何処に置きましょうか?」
黒沼さんが私達三人分の荷物を持って来た。

「そこに置いておいてくれ」

「承知しました」
黒沼さんは荷物を私の座るソファの脇に置いた。

******
私もようやく立てるようになり、玲也の水着の着替えを手伝った。
裸になった玲也はその解放感を楽しむように部屋中を走り回る。

「待ちなさい!!玲也」

私は追い駆けるが先に玲也を捕まえたのは柊也さん。

「捕まえたぞ。玲也」

「パパに捕まっちゃった・・・」
柊也さんは玲也のマジマジと見つめる。

「やっぱり玲也は男の子だな・・・ちゃんとついてるな・・・」

「今まで、女の子だと思ってたんですか?」

「いや・・・一緒に風呂には入ったコトなかったから・・・」

「パパ、夜は一緒にお風呂にはいろっ」

「そうだな・・・一緒に入ろうか・・・」

「ママと黒沼さんもみんなで・・・はいろっ」

「ママはいいけど・・・黒沼はダメだ・・・」

「どうして??」

「どうしてって…ママが恥ずかしがるから・・・話はそれぐらいにして、水着を着ろっ。玲也」

「はーい」

子供は突飛なコトを言い出すから時々に返答に困るけど、柊也さんはキチンと玲也に分かりやすい言葉を選んで説明し、納得させるコトが出来るから、凄く頼りになった。
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