子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
彼女はウチのホテルのハウスキーピングだった。
俺はヤバいコトをした・・・
でも、彼女の腕を離せず、社長室に連行し、黒沼に恋人として紹介した。
名前は阿川凛香。
俺は初対面には思えなかった。
多分、夢で逢っているから・・・
『キミとは夢で逢っている』とは正直に言えなかったが、彼女と連絡先を交換した。
「お帰りなさいませ。社長」
「ただいま・・・」
俺は恐る恐る社長室に入り、デスクに向かう。
「阿川さんと一緒だったんですか?」
「そうだよ・・・」
「残念ですが…彼女はシングルマザーでしょ?
副社長を黙らせる相手にはならないんじゃないんですか?」
「・・・それでも構わないよ・・・別に彼女に子供が居ても・・・俺は関係ない」
「社長・・・!?」
「・・・寧ろいた方がいい・・・
俺には子種がないんだから・・・」
俺は五年前、脳腫瘍を患い、その治療の為に生殖機能を失ってしまった。
医者に勧められ、抗がん剤治療の前に精子を取り出し、冷凍保存はしているが。
俺自身で子供を作る力はない。
「大体、寿々子さんの娘の尚さんと澪さんは連れ子だ。
亡くなった父の子ではない。
なのに筒見家の財産を・・・俺にだって・・・相手を自由に選ぶ権利はある・・・」
「・・・阿川さん自身が苦労するでしょ?」
俺は黒沼の言葉で黙り込んでしまった。
俺はヤバいコトをした・・・
でも、彼女の腕を離せず、社長室に連行し、黒沼に恋人として紹介した。
名前は阿川凛香。
俺は初対面には思えなかった。
多分、夢で逢っているから・・・
『キミとは夢で逢っている』とは正直に言えなかったが、彼女と連絡先を交換した。
「お帰りなさいませ。社長」
「ただいま・・・」
俺は恐る恐る社長室に入り、デスクに向かう。
「阿川さんと一緒だったんですか?」
「そうだよ・・・」
「残念ですが…彼女はシングルマザーでしょ?
副社長を黙らせる相手にはならないんじゃないんですか?」
「・・・それでも構わないよ・・・別に彼女に子供が居ても・・・俺は関係ない」
「社長・・・!?」
「・・・寧ろいた方がいい・・・
俺には子種がないんだから・・・」
俺は五年前、脳腫瘍を患い、その治療の為に生殖機能を失ってしまった。
医者に勧められ、抗がん剤治療の前に精子を取り出し、冷凍保存はしているが。
俺自身で子供を作る力はない。
「大体、寿々子さんの娘の尚さんと澪さんは連れ子だ。
亡くなった父の子ではない。
なのに筒見家の財産を・・・俺にだって・・・相手を自由に選ぶ権利はある・・・」
「・・・阿川さん自身が苦労するでしょ?」
俺は黒沼の言葉で黙り込んでしまった。