子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
私も玲也を寝かせ、自分も横になった。

♪~

筒見社長の『LINE』を受信する。
私はスマートフォンを手に取り、指紋認証でロックを解除してアプリを起動させた。


「玲也君の熱は下がらなかったの?」

玲也の具合を心配してくれた文面だった。

まるで、彼がパパになったような感覚に陥った。

「熱を上げて、今日仕事を休んで病院に行きました。
心配ありがとうございます」

と返信した。

直ぐに既読され、返信が来た。

「仕事を休んだのか・・・何か足りないモノがあれば言ってくれ。
君の部屋に届けてあげるから・・・」

彼の優しさは有難い。

でも、彼の優しさに甘えるワケにはいかず、丁重に断った。

拓郎も玲斗さんも・・・皆優しかった。
そして、筒見社長も・・・


こんなにも心臓がドキドキするのは五年振り。

また、私は拓郎に瓜二つの筒見社長に恋をした。

私はいつまで・・・拓郎の亡霊に取り憑かれるんだろうか・・・
玲斗さんの子・・・玲也を産んだ時からもう私は永遠に囚われ続けるかもしれない。









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