子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
私達は本館の食堂で遅めのモーニングセットを食べる。
「えっ?」
花実さんは玲斗さんの顔を見て、瞳を見開く。
そりゃ拓郎に瓜二つの顔を見たんだから・・・
私だって初対面は花実さんと同じリアクションだった。
「拓郎君?」
「彼は南条玲斗さん・・・」
「この方が凛香の言っていた「ブルーサファイア」にオーナーの奥さんだね」
「はい」
「拓郎さんのコトは凛香から訊いています」
「凛香ちゃん・・・」
花実さんは私に手招きをして、椅子から立ち上がらせ、玲斗さんの背を向け、ナイショ話。
「来た時は一人だったわよね・・・」
「はい・・・船内で出逢ったと言うか・・・意気投合しちゃって・・・」
「・・・拓郎君のコト忘れる為に此処に来たのに・・・拓郎君に瓜二つの男性と一緒に居るなんて・・・」
花実さんに言いたいコトは分かっていた。
「どうかしていますね・・・」
私は自嘲的に呟き、玲斗さんの方を一瞥する。
彼は頬杖を付き、ぼんやりと窓の外のハイビスカスを見つめていた。
「えっ?」
花実さんは玲斗さんの顔を見て、瞳を見開く。
そりゃ拓郎に瓜二つの顔を見たんだから・・・
私だって初対面は花実さんと同じリアクションだった。
「拓郎君?」
「彼は南条玲斗さん・・・」
「この方が凛香の言っていた「ブルーサファイア」にオーナーの奥さんだね」
「はい」
「拓郎さんのコトは凛香から訊いています」
「凛香ちゃん・・・」
花実さんは私に手招きをして、椅子から立ち上がらせ、玲斗さんの背を向け、ナイショ話。
「来た時は一人だったわよね・・・」
「はい・・・船内で出逢ったと言うか・・・意気投合しちゃって・・・」
「・・・拓郎君のコト忘れる為に此処に来たのに・・・拓郎君に瓜二つの男性と一緒に居るなんて・・・」
花実さんに言いたいコトは分かっていた。
「どうかしていますね・・・」
私は自嘲的に呟き、玲斗さんの方を一瞥する。
彼は頬杖を付き、ぼんやりと窓の外のハイビスカスを見つめていた。