子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~

柊也side~

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「何だか・・・上機嫌ですね・・・社長」

「そりゃまぁ・・・」

俺は凛香との昨日の夜を思い出し、思わずニンマリとしてしまった。

「鼻の下が伸びてますね・・・」

ようやく現実に巡り逢えた夢の中の女性。

「昨日…全部彼女に話をした・・・」

「!?」

「・・・近々、彼女と結婚する」

「しかし…副社長にはどう説明するんですか?」

「そうだな・・・それが問題だ・・・玲也君を俺の子供にしたいんだけど・・・」

「えっ?」

「・・・まぁ、凛香の話では玲也君のパパは俺に瓜二つらしいよ・・・」

「・・・はぁ?」

黒沼の目が点になり、訝し気に俺を見つめた。

「世の中には自分に似た人間が三人居るんだ・・・彼女は俺に似た男三人に出逢ったらしい。
一人目は婚約者。二人目は玲也君のパパ、そして俺だ・・・」

「へぇー・・・」

「黒沼、喋り過ぎて喉が渇いた。コーヒーをくれ」

「承知しました・・・」

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