子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
私はスポーツバックに玲也の衣類や肌着を詰め込みながら、私と小森君の仲を詮索する黒沼さんに説明した。

「大体分かりました・・・」

「柊也さんには言わないで下さい」

「そう言うワケにはいきませんよ。この部屋にはもう戻らないと方がいいと思います。
また、あのような状況になるかもしれません」

「でも・・・此処は私と玲也の部屋です」

「・・・貴方と玲也君の居場所は社長の部屋です。
持てるだけの荷物を持って・・・引き上げるんです。凛香さん」

黒沼さんは強い口調で私を嗜め、荷物をまとめさせた。

「荷物は全部ですか?」

「はい」

「この部屋の家主とは私が契約の解約を致します。いいですね」

「でも・・・」

「ほら、行きますよ。凛香さん」

黒沼さんは荷物を持って、先に外に出た。

小森君の豹変は私の思わせ振りな態度が原因。

彼には申し訳ないコトをした。
私はドアを施錠し、黒沼さんと一緒にアパートを後にした。

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