子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
真実

柊也side~

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「シンママのハウスキーピングと交際していると言うのは事実なの?柊也さん」

誰かが寿々子さんの俺と凛香の交際をチクったようだ。
相手は多分田代チーフだろう。
彼女は寿々子さん派の人間。

「事実です。俺は彼女と結婚します」

「ふざけないで!!」

寿々子さんはデスクをバンと叩き、椅子から腰を上げた。

「柊也さん貴方・・・シンママの女に騙されてるのよ!!」

「俺が誰と結婚しようが貴方には関係ないでしょ?」

「・・・誰が貴方の世話して来たと思ってるの?この私よ・・・」

「・・・貴方だって子連れで、亡き父と再婚したクセに・・・筒見家とは何の所縁もない。
会社も財産も思いのままにしてる。俺まで貴方の思い通りなると思ったら、大間違いですよ」

「私は許しませんよ!!そんな結婚・・・」

「・・・貴方に許しを乞うつもりはありません。以上」

俺と寿々子さんは仲たがいしたまま、副社長室を出た。



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