子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
黒沼さんは私と社長の間に波紋を残し、帰ってしまった。

「襲われそうになったと黒沼は説明していたが、何かされたのか?」

「いえ・・・」

「それでは黒沼の表現が可笑しいだろ?何かされそうになったから黒沼はそう俺に言ったんだろ?」

「・・・押し倒されて…その彼は私の上に・・・」

「・・・そう言うコトか・・・」

柊也さんはようやく納得し、私を抱き締めた。

「でも、私は悪いの。小森君がそうなったのは・・・彼のキモチを知りながら、優しさに甘えて、誤解させてしまったから・・・」

母が内縁の男性と同棲を始めてから、彼に頼るコトが多くなってしまい、私の依存がいけなかったんだ。

女一人で子供を育てるのには無理があった。
子育ては自分の思い通りならないコトが多く、悩みも多かった。そんな時、親身に相談に乗ってくれたのが小森君だった。
彼は玲也の保育園の保育士で、玲也のコトも良く知っていた。

だから、私は彼に甘えてしまった。

「・・・そうかもしれないな・・・でも、これからはアイツを頼るな。俺を頼るんだ、凛香」

「柊也さん・・・」
「一人で玲也君を此処まで、育てるのには苦労したと思う・・・でも、これからは俺が君をサポートする」



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