極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
今朝、目の当たりにしたばかりのリビングの様子を思い出して、そんな言葉が喉元まで出たが飲み込んだ。

自宅は千紘社長のプライベート空間。秘書とはいえ、私がそこまで踏み込んではいけない。


「笹崎さんの家は、やっぱり俺と違ってきれいに片付いているな」


千紘社長が私の部屋を改めてぐるっと見渡す。すると、その視線が、ある場所でびたりと止まった。

気になって私もそちらを見ると、そこには衣類などを納めているチェストがある。千紘社長の視線はその上に飾ってあるフォトフレームをじっと見つめていた。

家族との写真や、学生時代の写真、懐かしい地元の写真などを飾っているのだが、どうやら彼はその中の一枚が気になっているらしい。


「あれは、もしかして……」


千紘社長が驚いたように目を見開き、恐る恐る私へ問い掛けてきた。


「あの一番右端に飾ってある写真は笹崎さんと、君の子供?」

「えっ」


子供⁉
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