極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました



翌日。

千紘社長との約束の時間十分前に、アパートの前で彼の到着を待っているとスマホに連絡が入った。

確認すると、柴乃ちゃんと楓ちゃんとのグループトークにふたりから私の誕生日を祝うメッセージが送られてきている。続けて、今夜食事に誘われてしまった。ふたりが私の誕生日のお祝いをしてくれるそうだ。

何も予定が入っていなければすぐに了承のメッセージを送るのに、今から千紘社長の仕事に同行しないといけない。それが何時に終わるのか分からないので、残念だけどふたりからの誘いは断らないと。

断りのメッセージを送り終えたところで、目の前に白の高級車が停まった。千紘社長の愛車だ。

築三十四年の決して見栄えがいいとはいえないアパートには不釣り合いなその車には、前に一度だけ乗せてもらったことがある。

あれは、私が職場で貧血を起こして倒れたとき。千紘社長が自らの運転で私をアパートまで送り届けてくれた。
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