極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
再び車へ乗り込んだ頃には陽が落ち始めていて、青空を見せていた空はほんのりと赤く染まっていた。


「よし。準備もできたし、そろそろ行こうか」


千紘社長がハンドルを握り、再び車を走らせる。

ようやくこれから本来の目的地へと向かうらしい。

ドレスコードが必要な場所とはいったいどんなところなのだろう。もしかしたら、仕事関係のパーティーだろうか。それなら何度か秘書として千紘社長に同行したことがある。

でも、そのときは今回と違い、事前に知らされていたし、服も自分で用意をした。

今日のように行先も告げられず、身に着けるものまで用意をしてもらったことはない。そのせいで、いったいこれからどこへ向かうのか少し不安になり、つい身構えてしまう。


「大丈夫だよ。とても楽しい場所だから」


そんな私の緊張に気が付いたのか、千紘社長がクスっと笑った。
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