極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
そのあとも車は走り続け、空がすっかり暗くなった頃に辿り着いた場所は東京湾の客船ターミナル。

駐車場に車を停めて、ターミナルの奥にある受付カウンターで千紘社長が受付を済ませる。


「乗船までまだ時間があるから、あそこに座って待とう」


私を振り返った千紘社長が待合ロビーのある方を指差す。


「これから船に乗るのでしょうか?」


すかさず問い掛けると、千紘社長は「そうだよ」と頷いた。


「笹崎さんは乗り物酔いは大丈夫だったよね」

「はい。大丈夫です」

「それならよかった。食事も出るから楽しみにしていてね」


船上でディナーを楽しむパーティーなのだろうか。

そういえば、千紘社長の秘書になったばかりの頃、大鷹不動産と懇意にしている建設会社主催のパーティーが船上で行われた。そのときも同行して参加したけれど、今回も同じようなパーティーなのかもしれない。
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