極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
どうして千紘社長は森園社長からの電話に応じなかったのだろう。森園建設は、大鷹不動産にとっては大切な取引先のひとつなのに。

何かトラブルでもあったのだろうか。

そう考えてふと、森園社長の性格を思い出した。

私も何度かお会いしたことがあるけれど、年齢は五十代半ばの少し癖の強い性格の人という印象がある。

会話を遮って自分の意見を言ったり、相手のことを考えずに遠慮なくものを言ったり。申し訳ないけれど、私は少し苦手な人だ。

それでも、誰にでも友好的な千紘社長は森園社長とも親しくしていて、ふたりで食事へ行くこともあり関係は良好なはず。それなのにどうして突然、電話を拒んだりしたのだろう。

置いた受話器に手を掛けたまま考え込んでいると、今度は内線が鳴った。社長室からの表示に慌てて受話器を持ち上げる。
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