極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「笹崎さんも今日は来てくれてありがとう」

「いえ。お誘いいただきありがとうございます」


奥様の美しさに見入っていると、瀧本社長に声を掛けられ慌てて返事をする。


「家内がどうしても笹崎さんに会いたいと言ってね」


再び奥様へ視線を戻すと、上品に微笑まれ、それに釣られるように私も笑顔を返した。すると、奥様の表情からすっと笑みが消え、じっと私を見つめる。


「やっぱり。そのお顔とてもよく似ているわね」

「え」


奥様の言葉に思わずきょとんとした顔になってしまう。


「その戸惑った顔もそっくり。どうやら私の勘は当たっていそうね」


奥様は口元に手を添えて上品に笑っている。

するとそこへ「失礼します」という声とともに襖がゆっくりと開いた。仲居さんが料理と日本酒を持って現れ、それらがずらりとテーブルに並ぶ。
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