極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました



そして迎えた翌日の会食当日。

会場は瀧本社長の秘書の方が手配をしてくれた老舗の料亭。

入口の門をくぐると、着物姿の仲居さんが個室まで案内してくれた。そこにはすでに瀧本社長と奥様の姿があり、私たちを笑顔で迎えてくれる。


「千紘君、久しぶり」

「お久りぶりです、瀧本さん」


瀧本社長は千紘社長を子供の頃から知っているらしく付き合いは長いそうだ。そんなふたりが親しく挨拶を交わすと、瀧本夫妻の向かいの席に私たちも腰を下ろした。

瀧本社長の年齢は六十代前半。ロマンスグレーの髪が素敵な、すらっと背の高い男性だ。今も充分に魅力のある方だけど、若い頃はきっとおモテになったのだろうと想像できる。

その隣で凛とした美しい姿勢で座っているのが奥様だ。瀧本社長よりも年齢が少し若く五十代後半。和服がお好きなのか、前回初めてお会いしたときも今日のように上品な着物姿だった。
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