極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
このまま産んでもいいのか、産まないべきなのか。

そのふたつでとても悩んだ。

そして、その答えは今もはっきりと出せてはいないと思っていたのに……。


「今のあなたはお腹の赤ちゃんの無事が分かって、安心したような顔をしているわ。たぶんそれは、あなたの中で産みたい気持ちが強いからじゃないかしら」


先生の言葉がストンと胸に落ちた。

出血があったとき、赤ちゃんはもうダメなのかもしれないと不安になった。それでも、なんとかお腹の中で生きていてほしくて、慌てて病院へ来た。内診をしてもらい無事が分かると、思わず涙が出るほど安心したし、嬉しかった。


私、産みたいんだ……。


「次の診察のときには赤ちゃんはもっと大きくなっているわよ。楽しみね」

「はい」


先生の言葉に頷くと、私は診察室を後にした。

その後、会計を済ませて病院の外に出る。
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