極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
玄関で軽く立ち話をするような内容ではないので、部屋の中へ千紘さんを招き入れる。
とりあえず座ってもらい、お茶を淹れに行こうとすると手首を掴まれた。
「桃子も座って。早く誤解を解きたい」
「はい」
そう促されて、私はテーブルを挟んだ彼の対面に座った。
「いろいろと不安にさせてすまない。まさか森園社長のお嬢さんが会社へ乗り込んでくるとは思いもしなかった。彼女は、彼の婚約者ではないよ」
「えっ……」
そうだったの……?
「でも、玲香さんは自分を千紘さんの婚約者だとおっしゃっていました」
「それは――」
言い掛けて、千紘さんが深く息を吐いた。
とりあえず座ってもらい、お茶を淹れに行こうとすると手首を掴まれた。
「桃子も座って。早く誤解を解きたい」
「はい」
そう促されて、私はテーブルを挟んだ彼の対面に座った。
「いろいろと不安にさせてすまない。まさか森園社長のお嬢さんが会社へ乗り込んでくるとは思いもしなかった。彼女は、彼の婚約者ではないよ」
「えっ……」
そうだったの……?
「でも、玲香さんは自分を千紘さんの婚約者だとおっしゃっていました」
「それは――」
言い掛けて、千紘さんが深く息を吐いた。