極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
確か、祖母との電話の時点ですでにバッテリーが残りわずかだったので、今はもう電源が落ちているかもしれない。
そのせいで連絡がつかなくて、千紘さんを心配させてしまった。
スマホの件を説明しようとするものの、彼の胸の中に抱え込まれるように強く抱き締められているので喋りづらい。
「月曜から会社へ出ようと思って、今さっき日本へ戻ってきたんだ」
頭上で千紘さんの声がした。
ということは、空港から直接ここへ来たのだろうか。よく見ると、彼の傍らにはスーツケースが置かれている。
「奏介から全部聞いたよ」
そこでようやく千紘さんが私の身体を解放してくれた。けれど、腰にはまだ彼の手が添えられたままなので、距離は近い。
「森園建設のお嬢さんが、俺の婚約者だと言って会社へ来たんだよね。まずはそこから説明させてほしい」
「あ、あの。とりあえず中に入りませんか」
そのせいで連絡がつかなくて、千紘さんを心配させてしまった。
スマホの件を説明しようとするものの、彼の胸の中に抱え込まれるように強く抱き締められているので喋りづらい。
「月曜から会社へ出ようと思って、今さっき日本へ戻ってきたんだ」
頭上で千紘さんの声がした。
ということは、空港から直接ここへ来たのだろうか。よく見ると、彼の傍らにはスーツケースが置かれている。
「奏介から全部聞いたよ」
そこでようやく千紘さんが私の身体を解放してくれた。けれど、腰にはまだ彼の手が添えられたままなので、距離は近い。
「森園建設のお嬢さんが、俺の婚約者だと言って会社へ来たんだよね。まずはそこから説明させてほしい」
「あ、あの。とりあえず中に入りませんか」