極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました


「社長。本日は九時から役員会議、十四時から渋谷に建設中の大型複合ビルの視察の予定が入っております。視察には私も同行いたしますので……」


朝の打ち合わせで千紘さんに本日のスケジュールを伝えていると、込み上げるような吐き気におそわれて口を閉じた。


「桃子?」


そんな私の異変にすぐに気が付いた千紘さんがイスから立ち上がり、私の隣へと近づく。


「気持ち悪い? とりあえず、座ろうか」


千紘さんに身体を支えられながら、近くの応接用のソファにゆっくりと腰を下ろす。隣に彼も座ると、私の背中をさすってくれた。

相変わらずつわりは続いていて、千紘さんもそれを知っているので、仕事中に気分が悪くなるとこうして私を気にかけてくれる。
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