モブ転生のはずが、もふもふチートが開花して 溺愛されて困っています
ニタリといやらしい笑みを浮かべるエミリーを見て、私はこれ以上いいわけをしても無駄なことを悟った。
エミリーは、いつから私の獣化に気づいていたの……?
もしかして、クリスマス前に倉庫の鍵が開かなかったのは、エミリーの仕業だった? 私の獣化のことを知って、わざと邪魔をするようなことをしたのだとしたら納得がいく。
「それと、今日はレジスはここには来ないわよ。先生に呼ばれて、どこかに連れて行かれてたから。だから獣化する必要もないし、ここに私たちが一緒にいることもバレないから安心して?」
「……エミリーは、なにが目的なの?」
わざとレジスが来ない日を狙い私に会いにくるなんて、裏があるに決まっている。
私は警戒心を剥き出しにして、腕を組んで偉そうにふんぞり返っているエミリーを睨みつけた。
「そんな恐い顔しないでフィーナ。私はただ、あなたにネタばらしをしにきただけだから」
「ネタばらしですって?」
「ええそうよ。レジスはあの猫の正体がフィーナってこと、とっくの昔から気づいてたってこと」
どうせ虚勢を張っているだけだと思っていたエミリーの言葉を聞いて、私はひどく動揺した。私のその動揺はエミリーにも伝わったようで、エミリーはおもしろそうににやにやと口角を上げながら、私へと一歩ずつ歩み寄ってくる。
「どういうこと?」
やっとの思いで出した声は、情けないくらい小さくて、掠れていた。今この場で虚勢を張っているのはエミリーではなく、私だ。
「実は私、かなり前からフィーナの獣化のことを知っていたの。その能力を使って、レジスに近づいてたこともね。だから私がレジスに教えてあげたのよ。〝あの猫の正体はフィーナよ〟って」
嘘。嘘嘘嘘。
レジスが知っていたなんてありえない。そうだとしたら、今まで私にシピの相談をしていたのはなんだったの?
シピに――私のことを気になると言ったあのときも、正体は私だとわかっていたの?
「嘘よ。そんなの。レジスは気づいてないわ。そうじゃないとおか――」
「おかしいって? なにが? そもそもレジスがフィーナみたいな平凡な貧乏令嬢に、理由もなく歩み寄ること自体がおかしな話でしょう?」
「それは……」
言い返せない。
私自身、レジスが突然私に話しかけてくるようになった理由が、未だにわからないからだ。
初めてここで獣化したあの日、白猫の姿でレジスに会ったあと、フィーナとしてもレジスと遭遇する羽目になった。
そのとき会話をしたのをきっかけに、レジスは寮でも私に積極的に話しかけてくるようになった。そして私は、どんどんレジスに惹かれていった。
私は、大きな勘違いをしていたのだろうか。
エミリーは、いつから私の獣化に気づいていたの……?
もしかして、クリスマス前に倉庫の鍵が開かなかったのは、エミリーの仕業だった? 私の獣化のことを知って、わざと邪魔をするようなことをしたのだとしたら納得がいく。
「それと、今日はレジスはここには来ないわよ。先生に呼ばれて、どこかに連れて行かれてたから。だから獣化する必要もないし、ここに私たちが一緒にいることもバレないから安心して?」
「……エミリーは、なにが目的なの?」
わざとレジスが来ない日を狙い私に会いにくるなんて、裏があるに決まっている。
私は警戒心を剥き出しにして、腕を組んで偉そうにふんぞり返っているエミリーを睨みつけた。
「そんな恐い顔しないでフィーナ。私はただ、あなたにネタばらしをしにきただけだから」
「ネタばらしですって?」
「ええそうよ。レジスはあの猫の正体がフィーナってこと、とっくの昔から気づいてたってこと」
どうせ虚勢を張っているだけだと思っていたエミリーの言葉を聞いて、私はひどく動揺した。私のその動揺はエミリーにも伝わったようで、エミリーはおもしろそうににやにやと口角を上げながら、私へと一歩ずつ歩み寄ってくる。
「どういうこと?」
やっとの思いで出した声は、情けないくらい小さくて、掠れていた。今この場で虚勢を張っているのはエミリーではなく、私だ。
「実は私、かなり前からフィーナの獣化のことを知っていたの。その能力を使って、レジスに近づいてたこともね。だから私がレジスに教えてあげたのよ。〝あの猫の正体はフィーナよ〟って」
嘘。嘘嘘嘘。
レジスが知っていたなんてありえない。そうだとしたら、今まで私にシピの相談をしていたのはなんだったの?
シピに――私のことを気になると言ったあのときも、正体は私だとわかっていたの?
「嘘よ。そんなの。レジスは気づいてないわ。そうじゃないとおか――」
「おかしいって? なにが? そもそもレジスがフィーナみたいな平凡な貧乏令嬢に、理由もなく歩み寄ること自体がおかしな話でしょう?」
「それは……」
言い返せない。
私自身、レジスが突然私に話しかけてくるようになった理由が、未だにわからないからだ。
初めてここで獣化したあの日、白猫の姿でレジスに会ったあと、フィーナとしてもレジスと遭遇する羽目になった。
そのとき会話をしたのをきっかけに、レジスは寮でも私に積極的に話しかけてくるようになった。そして私は、どんどんレジスに惹かれていった。
私は、大きな勘違いをしていたのだろうか。