秘密事項:同僚と勢いで結婚した
「…………いつも…葉山のことだけだよ…。葉山のことしか考えてない…」
心地良い。大切な穂高くんに気持ちを向けられて、大事にされて…。
ずっと、いつまでもずっと…。
私だけの夫。私だけの穂高くん。
「…挿れて……」
「………うん」
『心の底から愛してる』なんて言葉じゃ言い足りないくらいに、私にとって穂高くんは愛しい人。
だから繋がった後、とてつもない幸福感に身体中が包み込まれた。
「っ…はぁ…きつっ…」
「ぁん…♡」
眉間にギュッとシワを寄せて、気持ちよさそうに穂高くんは腰を振る。パンパンと皮膚をぶつけ合う乾いた音が部屋中に響き、せっかくお風呂に入ったのに2人の体に汗が滲み出た。
「きもちぃ…?」
「うんっ…」
的確に好きな場所を突かれ、意識が飛びかけていると穂高くんは私の後頭部とシーツの間に両手を入れ、抱きしめる。肩に手を置かれると奥の方に強く、更に快楽的な刺激を施され、喘ぎ声も大きくなった。
「あぁッ………ぁんっ…!」
「……はぁ…はぁ…葉山…名前……呼んで…」
「ち…さと……」
「ぅん…」
「千智っ…あぁっ…」
名前を呼ぶたび、嬉しそうに目を見つめてくるから何度も呼びたくなる。それに応えて、彼は…。
「李…………李っ…愛してる…」
満たされる。
「……千智…っ……はぁ…」
「愛してる…」