先生がいてくれるなら①【完】

「ねえ、立花さん。あなた、悠斗のなんなの? 目障りなんだけど」



本城さんがそう言い放つと、その取り巻き達4人も「そうだそうだ」と相槌を打つ。


私は、はぁ、と大きなため息をひとつ吐いた。



「私はただの友達。それ以上でもそれ以下でも無い。話がそれだけなら、私、帰りたいんだけど……」



今までに何回このフレーズを口にしてきたことか。


『正』の字でも書いて数えておいた方が良かったかな、なんてのん気な事を考えていた。


「ふざけないでよ! あんたみたいな平凡なのが悠斗の隣にいるとか、マジで目障りだから!」


相変わらず取り巻き達は「そうだそうだ」と似たような相槌を打つだけ。



──ばかばかしい。



こんなのに構っていられるほど私はヒマじゃ無い。


そんなヒマがあったら、明日からの修学旅行でどんなに楽しいことが待っているかを想像してワクワクしてドキドキしていたいに決まってる。


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