先生がいてくれるなら①【完】
「同じクラスなんだから、近くにいるのは仕方ないでしょ? あと、安心して下さい、私、来年度は理転するから同じクラスにはならならないです。じゃ、そう言うことで」
そう言って戻ろうとすると、取り巻きの一人に腕を強く引っ張られて、引き倒されてしまった。
私が床に打ち付けられるのを見た彼女たちは、いい気味だと言わんばかりに笑っている。
「悠斗から手を引きなさい! さもないと、痛い目に遭わせるわよ!?」
いや、もう遭ってるんですけど、これはノーカウントなの?
まだこの時の私はこんな風にのん気に構えていた。
「引くも引かないも……」
立ち上がろうとしながら私がそう口にした時、取り巻きの一人に背中を思いっきり蹴飛ばされて、再び私は床に転がった。
「んぐっ……!」
さすがに後ろから来る事は予想出来なかったから心構えが無く、痛みと共に一瞬息が詰まる。
一人が背中を蹴ったことを口火にして、彼女たちは私をボールのように蹴り始めた。
「ふざけんな!」とか「ばか!」とか、他にも多種多様な罵詈雑言を口にしながら。