先生がいてくれるなら①【完】
落胆のあまりしばらくその場にうずくまって動けなかった。
真っ暗闇が私を取り囲んでいて、冷静であろうとする気持ちが飲み込まれそうになる。
私は小さく頭を振ってその気持ちをなんとかして振り払おうとするが、それはなかなか私の中から出て行こうとしてはくれなかった。
だけど、このまましゃがみ込んでいても仕方が無い。
次の手を、考えなければ──。
立ち上がろうとした時、私はスカートのポケットに入れたままにしていた携帯電話の存在を思い出した。
しかし随分蹴られたから、もしかすると壊れてしまったかも知れない。
「画面のヒビぐらいで済んでてくれれば良いけど……」