先生がいてくれるなら①【完】
もはやヤケクソで苦笑しながらボタンを押すと、どうやら携帯電話は無事なようだ。
【12:28】
ホームルームが終わったのは11時すぎ。
あれからそんなに経ったとは思えないけど、携帯の時間は午後12時半前を示している。
【充電 残り86%】
昨日の夜に満充電にしておいて良かった……。
【電波 ナシ】
──再び私の心拍数が上がるのが分かった。
携帯電話の存在を思い出した時、誰かに電話をかけて見つけ出して貰えると安堵したのに、いまここでそれが不可能だと分かったのだ。