先生がいてくれるなら①【完】


「ほ、本当に、閉じ込められちゃったんだ……」



危機感の無い私は、やっとこの事に思い至った──。



うそ、だよね……?




心拍数はどんどん上がる。


闇に閉ざされた恐怖に手が震え始め、だんだん全身が震えるのが分かった。



もう、本当に二度と出られないのかも知れない──。



歯がガチガチと鳴る。


冷や汗がどっと吹き出して、額や背中をツーっと流れるのが分かった。


言い知れない恐怖に、胃の中のものがせり上がってくる感覚に襲われる。


吐き気を堪え、暗闇の中、そうしてもしなくても変わらない中で目を閉じる。


いつの間にか涙が頬を伝っていた。


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