異能者達の宴~夢の競演特別編~
らしくもない。
まさかメグほどの奴が、尻尾を巻いて逃げるっていうのか!?
「おいメグ!」
呼び止めようとすると。
「修内太、哲平」
メグはクルリと振り返った。
「20分…いえ、10分時間を稼いでちょうだい」
彼女はそう言って、風の刃で自らの左手首を傷つけた。
そこから流れ落ちる鮮血…。
「まさか、メグ…」
俺はハッとする。
この光景、前にも見た事がある。
魔女ガーラ・エルウィンドとの戦いの時に…。
「私達だけでは埒があかない。強い攻撃力を持つ『助っ人』を呼んでくるわ…魔方陣を描く間、異形者を近づけないでちょうだい」
「わかった!任せろ!」
俺は大きく頷き、哲平のそばに駆け寄った。
「何だ?四門は一体何をしている?」
訳のわかっていない哲平に。
「10分時間を稼ぐ。哲平、力を貸してくれ」
俺は力強く言った。
まさかメグほどの奴が、尻尾を巻いて逃げるっていうのか!?
「おいメグ!」
呼び止めようとすると。
「修内太、哲平」
メグはクルリと振り返った。
「20分…いえ、10分時間を稼いでちょうだい」
彼女はそう言って、風の刃で自らの左手首を傷つけた。
そこから流れ落ちる鮮血…。
「まさか、メグ…」
俺はハッとする。
この光景、前にも見た事がある。
魔女ガーラ・エルウィンドとの戦いの時に…。
「私達だけでは埒があかない。強い攻撃力を持つ『助っ人』を呼んでくるわ…魔方陣を描く間、異形者を近づけないでちょうだい」
「わかった!任せろ!」
俺は大きく頷き、哲平のそばに駆け寄った。
「何だ?四門は一体何をしている?」
訳のわかっていない哲平に。
「10分時間を稼ぐ。哲平、力を貸してくれ」
俺は力強く言った。