異能者達の宴~夢の競演特別編~
これがほんの数ヶ月前まで、俺のクラスメイトだった男の力か?

思わずそんな事を考えてしまうほどの凄まじい攻撃。

もしかしたらメグが今呼び出そうとしている助っ人の出番など、もうなくなってしまったのではないか。

そんな風に思えるほどの攻撃だった。

しかし。

「…?」

突然。

哲平の動きが止まった。

その場に立ち止まったまま、ピクリともしない。

「哲平…?」

不思議に思い、俺は彼に近づく。

「哲平、どうしたんだよ」

哲平の肩を叩く俺。

そんな俺に。

「!」

彼はいきなり、炎の拳で殴りかかってきた!

「うわっ!」

咄嗟にかわす俺。

「何するんだ、哲平!」

「…う…くぅっ…」

哲平は、苦痛に表情を歪めていた。

「逃げろ…宮川…!」

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