異能者達の宴~夢の競演特別編~
「全く」

魔槍を肩に担ぎながら、長身の皮肉屋が俺を見る。

「お前はいつ見ても窮地に立たされているな…以前会った時と全く進歩がないとはどういう事だ?」

「けっ…」

俺は苦笑いする。

今はその皮肉も心地いい。

「紅、そんな苦言は後にしろ」

小柄な銀髪の少女が紅をたしなめた。

「修内太、とりあえずは体を休めろ。後の事は心配しなくていい」

そう言って。

ヴァルキリーの化身、乙女は手にしたカタナの刃を返した。

「女神国女王、この乙女が全て引き受ける…!」












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