異能者達の宴~夢の競演特別編~
疲れ果てた俺の耳に届いた、凛とした声。

その声と共に。

「!!!!!」

俺の両脇を。

二つの閃光が通り抜けていった。

一つはエメラルド色。

もう一つは真紅。

二つの閃光は、銀髪と赤い外套を翻しながら。

「てぇぇえぇぇえいっ!」

「はぁあぁぁあぁぁっ!」

渾身の一撃を以って、異形者を吹き飛ばした!

…その力強くも雄々しい姿に、目を見張る。

やっぱりこいつらは、戦場がよく似合う。

異世界よりやって来た、一騎当千の騎士二人。






「来てくれたのか…乙女…紅」



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