異能者達の宴~夢の競演特別編~
「任せろ」

哲平が一歩踏み出した。

「異形者…俺を相手に炎を操るとは舐められたもんだ…」

そう言った彼の背後に、見上げるほどの巨大な火柱が上がった。

「さっきの貴様の炎なんぞぬる過ぎる…よく見ろ」

哲平がカッと目を見開く!

「これが『炎』だ!」

まるで哲平の意思を汲んだかのように、火柱は異形者目掛けて飛翔した!!

それは『燃やす炎』ではなく、『融かす炎』。

たとえ鋼鉄でさえも、溶岩のように融解させるほどの超高熱の炎だった。

その直撃を受け。

「!!!!!!!!」

流石の異形者の念動力の障壁も、防ぎきれずに突破されてしまう!

「見事だ、哲平!」

そんな言葉と共に。

「戦乙女、参る!」

乙女、そして紅が一気に間合いを詰めた!


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