異能者達の宴~夢の競演特別編~
紅は一気にその魔槍を投擲した!!

かつて130万もの兵を沈黙させたという、神がかった力を持つ魔槍の投擲!

それは、閃光が閃いたとしか思えない速さで飛翔し。

「!!!!!!!!」

異形者の頭上から股下までを一気に貫いた!!

槍の穂先は貫通し、地面にまで達している。

まさしく地面に縫い付けられた状態。

さしもの異形者も、これでは身動きが取れない筈だ。

「さあ」

紅が俺を見た。

「やれ、哲平。奴が貴様の敵だというならば、奴のとどめは貴様が刺せ」

「…ああ」

俺は両手を天に掲げた。

その両手に、有り余るほどの大きさの炎が立ち昇る。

大きく、激しく、熱く燃え滾る紅蓮の炎。

その炎は直径5メートルにも達し、周囲を明々と照らす。

「見ているか、機関の連中ども…」

俺は呟いた。

「これが俺達覚醒者の…反撃の狼煙だ…!」


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