異能者達の宴~夢の競演特別編~
「ぐはっ!!」

相手の掌から、弾けるように光の矢が放たれた!

矢はまるで散弾銃のように、俺の目前で分散。

俺の全身に次々と命中する!

至近距離なのがまずかった。

俺は回避も防御もできないまま、その矢をくらって吹き飛ばされる。

受身も取れないまま、アスファルトに叩きつけられる俺の体。

「……っ!」

不覚を取った。

まさか敵に飛び道具があったとは。

しかもあんな光の矢…。

最初の不可視の壁といい、あんな超能力は聞いた事がない。

奴は一体何者だ…!?

「……」

敵は、倒れた俺にゆっくりと近づいてくる。

意表を突いた攻撃ではあったものの、威力が弱い。

あれだけの矢を命中させたにもかかわらず、俺にとどめを刺すまでにはいたらなかったようだ。

ならば接近してきた瞬間に、もう一度俺の炎を叩き込む…!

俺のすぐそばまで接近してきた相手に対し。

「…くらえっ!」

俺は炎を纏った拳を突き出し…!

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