久遠くんの溺愛が止まりません
当然祐人くんだと思って見上げてみると

「ありがと…あれ、いっくん⁉」


「? うん」

軽々とかごを持っていたのはいっくんだった。


「重いでしょ、それ」


「大丈夫だって」


「ほんとに?」
女の私から見ても可愛くて荷物なんて持てなーい!とか言いそうないっくんだよ?


「あのねー。僕、男だからね?」
むすっとしていっくんは言う。


「…たしかにそうだよね。」
忘れがちだけどいっくんはれっきとした男の子で、ちょっと失礼だったかも。
< 147 / 215 >

この作品をシェア

pagetop