俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

そして、麗華さんは深々と頭を下げていた。

会場内の歓声と共に。

隣にいる舞絵は、興奮気味にバチバチと一層大きな音の拍手を送っている。


麗華さん、すごい。

こんな大勢の前で、堂々と喋るのすごい。

圧倒され過ぎてそんな感想しか出てこなかったが、俺も拍手を送ってみた。



それから乾杯をして御歓談。

…だが、母さんにすぐに呼びつけられてしまい、副社長と三人で要人や知り合いの方々への挨拶回りをする羽目となってしまった。

始まった。またこのパターン…!

大事だとわかっているから、文句を口にはしないけど…!

…強いて言えば、この挨拶回りになぜ兄貴がいないのかに文句を言いたい。

チラッと向こうを見ると、舞絵も桜谷先生にくっついて横でペコペコ頭を下げている。

おまえも挨拶回りか。

しかし、舞絵も慣れてんなー。

だなんて、心の中でムッとしながら思ってみる。



解放されたのは、およそ30分後だった。



(はあぁぁ…)



喉渇いた。



クタクタになって干からびて、よろよろとバーカウンターにお茶を貰いに行く。

俺、脱水になるんじゃないか。

< 135 / 528 >

この作品をシェア

pagetop