俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
…その時、少し前に凌憲が言っていたことを思い出した。
《凌憲知ってるんでしょ?どんな人?》
《うーん。美しくて、粋な人…かな》
『粋』な人…確かに。
ピッタリの表現だ。
…だが、しかし。
凌憲のパクりでは、なんか悔しい。
「華…」
「はな?」
「…華のような人、です」
「まあ!…華やかで美しいということですね!」
「あ…」
見た目だけの意味ではない。
麗華さんは、俺の拙い表現を大絶賛してくれているが。
でも、こんなんじゃ全然伝わっていないんだよ。
その証拠に麗華さんは「見た目と同じく、内面もお美しいのですか?」と、聞いてきた。
「い、や、あの、その…」
やはり『粋』の一言で表現すべきだったか。
(………)
…いや、粋で華のようだから好きになったのではない。
「一緒にいると、素でいられるというか…自分らしくいられます」
「まあ…!」
「一緒にいると、楽しいです…」
「…伶士さん、それ素敵ですわ!パートナーを選ぶに当たって一番大事なことですよ?だいぶ本気なのですね?素敵…!」