俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
《ごめんな?伶士。パーティー嫌だったんだ。じゃあもう帰ろうか》
…きっと、あの時みたいに、陽だまりのような暖かい笑顔で。
いろんな人を助けていたんだろうな。
と、想像できる。
「…で、ちなみに。その『術力』を磨かせるために、優さんが風祭に勧めたこと。…何だと思います?」
「…え?」
ふと見ると、綾小路室長は吹き出す寸前のニヤニヤとした笑い顔だ。
皆目見当がつかないので、きょとんと首を傾げてしまう。
すると、綾小路室長は堪えきれずブッと吹き出した。
「…正解は、越後製果!ではなく。…風祭に、総本山小学校への短期入学を勧めたのですよ…!」
総本山小学校?…陰陽師小学校のこと?
なずなが陰陽師の修行をするために、親元を離れて入学していたっていう…?
「………」
ま、待って。
「…それって、風祭さんが何歳の時ですか?」
すると、綾小路室長は「そこです!」と、肩を震わせて大爆笑をしている。