俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「大学卒業仕立ての22の青年が、小学校に一年だけ入学!…22歳のでっかいお兄ちゃんが、小学五年生に混じって授業を受けていたのです!…ぶふっ。教育実習でも学生ボランティアでもないですよー?…生徒です!22歳のでっかいお兄ちゃん、小学五年生になってしまいましたー!あはは!」
大学生が陰陽師小学校へ通う?
それ、アリなの?!
「優さんが陰陽師総本山の総帥にご相談したところ、風祭には術の基礎を学ぶ必要があるという結果に至り、何ならウチで面倒みようか?と総帥が言って下さって。…総本山で権威を持っている優秀な陰陽師である優さんの頼みだから叶ったというか」
「へぇ…」
「偶然にもなずなと同じクラスで、同じ教室で一緒にお勉強…あの二人は一応同級生、だから仲良しなんだよ」
「…そうだったんですか」
だから、歳上なのに呼び捨て…。
「…と、余談はここまでにして」
「…はい?」
「伶士くん、昨日は僕に電話下さいましたね?…何かあったかな?」
「へ…」
突然だ。
あまりにも唐突だったため、固まってしまう。