俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
パワーストーン?何処かで聞いたことがあるセリフだ。
しかし、こんなテンパった状況の中、思い出すにも頭の中の整理が付かない。
だが、その思考が一瞬で持っていかれる。
彼のモニュメントの柱を触っていた手は、拳となり、ドン!と大きな音をあげて殴りつける。
途端にビリビリッと火花が散った。
「『紫の門』を封じる…僕たちにとって、非常に邪魔くさいものさ?」
薄ら笑いはニコッと笑顔になるが、目は笑っていない。
殴りつけた拳といい、相当な憎しみの念を感じる。
しかし、『紫の門』?
それ、何?
疑問がひとつ沸いてくるが、それも彼が勝手に喋り、種明かしをしてくれる。
「『紫の門』はね?…要は、この人間界と魔界を繋ぐ通り道なんだ?…二年前も、ここの『紫の門』の開門維持をして、魔界からじゃんじゃん魔族を呼び寄せようとしたんだ。…魔族の皆さんに、邪魔な人間たちを食べ尽くしてもらうためにね?」
「はっ…」
人間を食べさせるために、わざわざ魔界から魔族を呼ぶ…って?!