俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
もちろんすっぴんの病院の寝巻き姿だが、いつもの巻き髪とは違うアップヘアで、頭のてっぺんにはちょこんとおだんごが乗っかっている。
かわいいな…と、思って見ていたが。
なずなも俺の方をじーっと見ている。
…いや、俺自身というより。
俺が手に持ってる、手土産のビニール袋を。
何だか、妙に気にしてるぞ。
「…な、何か。いい匂いするな。…それ?匂いの原因、それ?」
「あ、これか?差し入れ持ってきたんだけど」
「おおぉぉ!」
ヤツの目が急にキラキラと光り出した。
なんとなく気怠そうだった顔をしていたのに、急に元気になった。
な、何…?
この肉欲(?)溢れた表情は。
首を傾げながらも、なずなの目の前に置いてあったオーバーテーブルに、その手土産を置く。
袋から出して中を開けると、ヤツのテンションは最高潮となった。
「おおぉぉ!…ステーキ!ステーキだぁ!おおぉぉ!」
…忠晴に買ってきてもらったんだ。
あのさっぽろグリエのカットステーキのテイクアウトを。
普段はこんなテイクアウトなんてしてないけど、忠晴が頼んだら快く準備してくれたらしい。