俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

もちろんすっぴんの病院の寝巻き姿だが、いつもの巻き髪とは違うアップヘアで、頭のてっぺんにはちょこんとおだんごが乗っかっている。

かわいいな…と、思って見ていたが。



なずなも俺の方をじーっと見ている。

…いや、俺自身というより。

俺が手に持ってる、手土産のビニール袋を。

何だか、妙に気にしてるぞ。



「…な、何か。いい匂いするな。…それ?匂いの原因、それ?」

「あ、これか?差し入れ持ってきたんだけど」

「おおぉぉ!」



ヤツの目が急にキラキラと光り出した。

なんとなく気怠そうだった顔をしていたのに、急に元気になった。

な、何…?

この肉欲(?)溢れた表情は。



首を傾げながらも、なずなの目の前に置いてあったオーバーテーブルに、その手土産を置く。

袋から出して中を開けると、ヤツのテンションは最高潮となった。



「おおぉぉ!…ステーキ!ステーキだぁ!おおぉぉ!」



…忠晴に買ってきてもらったんだ。

あのさっぽろグリエのカットステーキのテイクアウトを。

普段はこんなテイクアウトなんてしてないけど、忠晴が頼んだら快く準備してくれたらしい。


< 491 / 528 >

この作品をシェア

pagetop